パッケージ部門

パッケージの歴史は古く、人類が火を起した時には、人はモノを包むことを始めていたとされます。
この時こそが、パッケージの歴史の始まりで、以後、人類はパッケージと切っても切り離せない関係となりました。
21世紀となり、不必要な過剰梱包から最適な梱包方法への脱却が図られ、資源保護はもはや誰もが心掛けるようになっています。
言わば、太古から脈々と続く『改善』の繰り返しが、パッケージにおける過去、未来の永遠のキーワードとなっています。そして、今日、現在もお客様のパッケージを改善することが、我々の業務の多くを占めています。
パッケージの専門家である我々は、これら環境との調和を図れる最適な梱包=パッケージシステムの改善と提案を図っています。

 

 

 

効率的な物流

現在、物流の世界は際立ってIT化が進んでいます。
ただ、その物流においてもなお、最も重要な要素が、パッケージであり、輸送物保護のための緩衝材であり、大量輸送の土台となるパレットなどです。
1個の製品を10個にまとめ、10個の製品を1000個にまとめ、パレットに載せて輸送する。
このパレットを用いた輸送方法は遠く大航海時代から始めていたとされ、日本でも16世紀の朱印船貿易の時代には、スノコ状の組板の上に、竹篭、木箱や畳表に包まれた品物がひとつに結束され、琉球、朝鮮、マカオ、呂宋、遠くはシャムと言われたタイ王国まで帆船に揺られ運ばれて行きました。

時代は第2次世界大戦後ともなると、朝鮮戦争特需に沸く日本では、横浜港などの各地の港、国内の米軍基地に、米軍の軍事規格によって統一の大きさで作られたパレットに載せられた大量の軍事物資が運ばれるようになっていました。
生産工場から第一線の戦場まで存在した、この米軍の船舶航空共通規格の全対応型軍事用パレットこそが、効率的に物資を輸送するための現代物流の基礎を築いたともいわれます。
現代では製品と物流の流れにさらに適合し、輸出入に置けるパレット自体の免減税措置、さらには先に述べた資源保護などを要素(ファクター)として、それぞれの短所・長所をバランスよく兼ね備えた新しいパレットが登場しています。
写真のパレットもその一例で、日本→中国→日本→中国→日本→中国と、今までの1WAY(片道。到着後、破棄)から、リターナブルに変わり、繰り返しの使用を可能として、お客様の梱包費用の削減をも現実化しています。

 

 

 

多くの要素をバランスよく製品化すること

最適な物流の鍵となるものがパッケージですが、
この要素を現実化することこそが我々の仕事です。
『お客様が製品を作り、発売する』。
短くまとめられたこの一文のなかに、どのようにして最適な梱包方法、輸送に適した資材を提案するか…。
そこに我々が存在します。

どのような製品なのか…、どのように流通するのか…、消費者の手に渡ったとき、どのような印象を与えるか…、環境面で配慮されているか…、コスト削減に繋がっているか…、これらの流れを徹底解明し、要所ごとの最適な梱包資材の提案を図る。
これが我々のパッケージおける、コンサルティング業務でもあり、商社としての存在理由であり、最も得意とする仕事なのかもしれません。

 

 

 

開発のバックアップ

製品を開発されるお客様のバックアップを図る。
ひとつの製品が出来上がる過程には、できあがった製品からはなかなか見えない、計算が働いています。
この計算を我々がバックアップさせて頂く。
試作品や研究、なかには研究費の削減から始まり、研究費のお見積までと…、パッケージからは想像のつかない分野でのバックアップをさせて頂いています。

お客様のなかには試作段階から、我々と共に研究をされる方も多くいます。
我々が提供する、パッケージだけには収まらない、機械、樹脂に至るまでのワンストップのサービスが存在することも理由かもしれません。

 

 

 

パッケージ部門取扱製品

設計品
ダンボールケース、紙器類、トライウォール、真空成型、
射出成型、ブロー成型、PE発泡成型及びカット加工、
EPS成型及びカット加工、樹脂類及び金属類加工、
金属パレット、通い箱(樹脂)、アルミケース
フィルム加工 ポリエチレン及びバリヤ(アルミ蒸着フィルム)の角底袋
(1枚から発注可能です)、
クリーンブース用ビニールカーテン(間仕切り)
既製品 PPバンド、ストッパー、ストレッチフィルム、エァーキャップ、
ミラーマット、Pボード、梱包用テープ、防錆紙、シリカゲル、
静電防止ポリ袋、PP紐、釘(機械用)、プラダン、樹脂パレット、
クリーンマット、紙ウェス、プラスチック容器、梱包機械

 

 

 

パッケージ部門取扱製品

パレット

スチールパレット(六価クロムを含まない表面処理鋼鈑)
    ロールフォーミングにて製作、再利用可能、
    鋼鈑の厚みを選択してワンウェイ、リターナブルに対応
・樹脂パレット
    材質PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン) 再利用可能
・木製パレット
    輸出国によってはクンジョウ処理(証明)が必要(例、中国)
ダンボールパレット(写真添付)
    ワンウェイが基本で再利用可能、水に弱いが安価

ダンボール ・梱包物の重量、大きさによって材質(AF、BF、ABF)、
  型式(A式、B式、C式)を選択し受注生産
容器 真空成型トレー
    設計後、成型金型が必要で受注生産 材料:PS、PE、PP, PETなど
・ブロー成型
    設計後、成型金型が必要で受注生産 材料:PS、PE、PP, PETなど
射出成型
    設計後、成型金型が必要で受注生産 材料:PS、PE、PP, PETなど
通い箱
    設計後、成型金型が必要で受注生産 材料:PS、PE、PP, PETなど
化粧箱
    包装物の重さ、大きさによってコートボール紙等を選択し
    フルカラーで印刷が主流
緩衝材 ・発泡スチロール
    カット加工品、成型品があり、安価。緩衝能力は通常域
・PP、PEの発泡体
    カット加工品、成型品があり、緩衝能力は高い
・積層ダンボール
    再利用に最適だが緩衝能力は低い
・天然セルロース素材のバラ緩衝材
    生分解100%。緩衝能力は通常域
エアー緩衝材
    PEとPETを合わせたマシニングフィルムと専用機械が必要。
    在庫スペースの狭小化が可能
・エアーキャップ
・ミラマット
ウレタンフォーム
補助材料 PPバンド
    環境配慮型のコアレスタイプもあり紙管が残らない
・ポリエステルバンド
    ポリエステル樹脂の特性を最大限に生かし重量梱包向き、
    帯鉄にかわるもので錆なく、耐候性、耐薬品性に優れている
包装用テープ
    布粘着テープ、OPP粘着テープ、クラフト粘着テープ、
    ガムテープ (ベーシックな包装テープでリサイクル可能)
ストレッチフィルム
    パレット積みされた商品の荷崩れ防止フィルム
・ポリエチレンカバー
    製品、梱包物の大きさに合わせた寸法でオーダーメイドで
    1枚から制作可能。製品を雨から守る。
・バリアカバー(アルミ蒸着フィルム)
    特に輸出用に使用、機械等の梱包物の防湿に必要
    (船便の高温多湿環境から製品を保護する)
    製品、梱包物の大きさに合わせた寸法で自社製作で
    オーダーメイド、1枚から製作可能。
その他の資材 ・工業用テープ
    両面接着テープ、表面保護用テープ、電気絶縁用テープ、
    建築養生用テープ、防音・防振・断熱用テープ
・包装紙
    クラフト紙、ターポリン紙、ワッティング
シール
・その他
    防錆剤、乾燥剤(シリカゲル)
    機械釘、梱包用機械、プラスチックコンテナー、プラダン通い箱
    各種PPテープ・PPロープ